東方名所紀行 京都編 
1日目



2012年8月12日。
いまさら感というか一体何番煎じかもわかりませんが、
長年行こうと思っていて中々機会がなかった京都。

今回ついに東方の聖地巡礼として京都巡りを実現しました!







そうだ、京都行こう。




というノリで思いついた企画なので、事前準備は前日まで0。

しかし、お盆休み京都行っちゃおっかなー(チラチラッ と
同僚に豪語した手前、行かないわけにもいかず急遽スケジュールを組むことに。


本来ゆるりと行きたいところではありますが、
生来のケチな性格のせいか、どうせ行くなら色々回りたいよね、
ということで、1泊2日のやや無理のある計画を考案。

5時半の始発で出発する予定なのに、とりあえずのスケジュールが完成したのは3時半。
ここから一眠りして・・・って1時間しか寝れないという。
この時点でなんかダメな感じがプンプンしますね!



そしていきなり乗る新幹線を間違えて8時京都着の予定が、8時半と30分遅れに。
悪いことは続くもので、線路の問題か何かで新幹線はさらに1時間遅れ。
京都駅に着いたのは2時間遅れの10時到着と、踏んだり蹴ったりでした。

いきなり2時間押しから始まった波乱の幕開け、京都紀行。
はっじまっるよー。










京都駅から奈良線でやってきました宇治。


目的地は水橋パルスィの元ネタである橋姫を祀っている橋姫神社です。





宇治橋


肝心の橋姫神社の前にまずはこちら。





日本三古橋の一つに数えられる。ちなみに残りは「瀬田の唐橋」「山崎橋」。
恋人同士で渡っちゃダメだゾ。





宇治の橋姫が祀られている橋。
こちらは橋姫と深い関連がある橋でもあります。

詳しくは後述しますが、深い妬みにとらわれたとある公卿の娘が、
鬼となるために浸ったとされるのがこの宇治川。

橋姫は源氏物語で語られているため、
宇治橋のそばには紫式部像がある。









橋姫神社







こちらが上述した橋姫を祀っている神社。通りにすごくひっそりとあるので見逃しがち。

瀬織津媛(せおりつひめ)を祀っているが、平家物語などで出てくる橋姫と同一とされているとかなんとか。




宇治の橋姫は、上記の宇治川にて鬼となり一条戻橋にて頼光四天王の一人、渡辺綱に退治された。
その後、橋の守り神として橋姫神社に祀られたという説があるようです。
橋姫伝説は文献が多岐に渡っているため、正確な情報が把握しにくいですね。




↑説明







平等院鳳凰堂


10円玉の表に描かれていることであまりにも有名。鳳凰つながりでなんとか。





平等院では一風変わった「船乗観音」を本尊としています。




波型の台座に乗っている観音様ですね。
旅や航海の安全、人生を長い旅路としての無障などのご利益があるとか。




鬼瓦。




火の鳥の鳳凰編を思い出しますねえ。
あれは東大寺でしたっけ。








なんとか10円玉と一緒に撮りたかったのですが人も多いし、
iphoneのカメラではピントが合わずこれが限界でござる。

でもなんか感慨深いですねえ。




平等院にまつわるものが色々飾ってある鳳翔館は撮影禁止なのですが、

梵鐘のレプリカ?だったかな、それが外に飾られていました。









鐘の下部、上部、頂点、帯に獅子や天人、龍などの意匠が施されています。

他にも雲中供養菩薩像とか、鳳凰堂内部のきらびやかな彩色の復元とかがあって
思ったよりは見所があった印象。
時間があれば本堂の中にも入ってみたかったですね。




平等院を出たあとは、あじろぎの道を通りながら、平等院表参道へ出ます。





ここは宇治ならではの店が並ぶ、なんとも趣のある通り。








噂に聞いた伊藤久右衛門の店を発見。





しかし店内で食べれるわけではなくお土産専門のようでした。
本店なら普通に食べれたのかな・・・?




このため、その先の、「京都六茶庵」にて、抹茶パフェ購入。








甘すぎずさっぱりとした味わいでうまし。


それにしてもこの日はうだるような暑さで、この時点で既に汗だくです。







伏見稲荷大社







全国に4万社存在する稲荷神社の総本山。千本鳥居は圧巻。藍しゃまー。

私的にはARIAの聖地としても是非参拝したかった、今回の大きな目的の一つ。













参拝の前に予定外の時間押しで既に昼時だったため、
先に食事を済ませることに。

稲荷駅から稲荷神社に入って、本殿に入る前の左側の道を下った先。
(稲荷駅側が表参道、そちらが御幸道というみたい)





稲福という有名なお食事処があります。
伏見稲荷大社名物といえば、すずめの丸焼き。

こちらでそれが食べられるということだったのですが・・・







残念!冬季限定でした(´・ω・`)
光で隠れちゃってますが、たしか十一月から三月までだったと思います。

仕方がないのでウズラを食べることに。
すずめよりウズラのが美味いといっている人多かったですしね。

食べにくいのはわかっているので、
あえてうずらの骨抜きの方を頼みました。
別にいいのよ!こちとら腹減ってるんだよ!

















こんな感じ。
暑いのでメインは冷やしきつねうどん。
うずらは意外と柔らかくて美味かったですね。






ではいざ稲荷神社へ。










雨乞いや五穀豊穣のご利益があるお稲荷さま。
口に加えているのは稲ですかね。






鳥居型の絵馬も稲荷大社ならでは。



で、この伏見稲荷大社ですが、実はかなり規模が大きく、
頂上まではなんと4kmの道程。
流石にここまでいくには足が痛い時間が足りないので、断念。






千本鳥居の始まり。
日本でも有数の幻想的な光景ですよね。
これで人いなかったらさらに幻想的だったんですが、流石にそれは無理ですねw





少し小さい千本鳥居。



その先の奥社奉拝所では、狐型の絵馬が。









ここにはおもかる石があります。
願い事を考えて石を持ち上げ、それが予想よりも重ければ願いは叶わないという試し石。






私も世界平和を願いながら持ち上げてみました。普通に重いよ!
願い事なんてそうそう叶うもんじゃないよ、っていう戒めの石なんじゃなかろうか。


千本鳥居はまだまだ続きますが、今回はここでお終い。




帰りはこんな感じ。







コーン!











京都駅



戻って来ました京都駅。ここからはバスの旅となります。

時間がなかったため、奈良線で宇治に直行してしまったのですが、
京都駅の様子がイメージと全く違ったため、激写。










超近代的で、情緒もへったくれもないっていう。
このギャップがいいのか。






京都タワー。







清水寺



次の目的地は清水寺。
東方的にはその奥の地主神社の方ですかね。







ここは松原通。すっごい人。流石は清水寺。






着いた。








清水寺内の随求堂では、胎内巡りというのをやってました。
本尊の大随求菩薩は大悲のお母さん仏であり、
胎児に戻って願い事をしてみようというものですね。


本当に何も見えない暗闇の中を左手の数珠型の手すりだけを
頼りに地下へ進んでいき、大随求菩薩のシンボルである
梵字が描かれた石を触って願い事をします。

これは結構面白かったですね。
暗闇の中で唯一梵字の描かれた石が照らされている様は、
なんとも神秘的でした。







この日は期間限定で、千日詣りを催していました。
一日のお参りで千日詣でたのと同じ御利益が授かるらしい。

本堂内々陣に入れる珍しい機会ということで入ってみました。
内部は撮影禁止でした。

しかし拝観券で金取ってるんだから、その内部でローソク代とか
取らなくてもいいんじゃないかと思うんですけどねえw

いや、金払うのが嫌とかじゃなく、本堂に入ってまでお金のやり取りとかしたくないじゃない?
情緒が台無しというかなんというか。



清水寺本尊の千手観音立像は秘仏であり写真すら公表されていないらしいです。
33年に一度御開帳されるとか。近年では2000年3月、2008年、2009年にそれぞれ
公開されているらしいです。・・・33年に一度?

ということで内部には、普段はそれを模して作られた、御前立仏を安置されていました。










清水の舞台から一枚。京都タワーが見えますね。







下には音羽の滝も見えます。










さて、こちらがメイン、地主神社。
大国主命を主祭神とした縁結びの神社。
相殿には思兼大神(えーりん)が祀られている。稲葉の白ウサギもいるよ!


恋愛漫画では結構ネタにされている模様。I'sとか密リターンズとか。








大国様とてゐ。なんかノリいいよねこの二人の像。イェーイ!って感じ。
皮を剥がれた因幡のウサギが大国様に助けられたのは、出雲ですけどね。







恋占いの石。

境内に2つあって目を閉じて一方の石からもう一方の石へ
だどりつくことが出来ると恋の願いが叶うとかなんとか。

真冬の夜とかなら出来るかもしれないですねw
普段、特に今回のお盆の時期なんて人が多くてリームー。













平安神宮



続いて清水道から京都美術館前までバスにて移動。

ちなみにバスは市バス乗り放題の一日乗車券を使っています。(500円)









参道の大鳥居。
平安神宮といえばまずこれが目につきます。圧倒的スケール。







で、やってきました平安神宮。






今回の大きな目的の一つでもあります。桓武天皇を祀る神社として創祀されたらしい。


正面の太極殿を向かって右側、青龍楼から望んだ図がえーりん戦の背景に使用されている。
しかし未だに意図がわからない。思兼大神と平安神宮には特に関連性ないし。


さあ、例の場所から激写です。







こんな感じ。大体同じような構図の写真が撮れました。
こうして見ると中央の左近の桜が育っているのが分かりますね。
ちなみに同業者らしき人は他にはいませんでした。
流石に今更感があるのかしら。



痛絵馬も殆ど見当たらず。







末吉ー。








平安神宮のすぐ手前にはなんとReisen通りが。
意外な関連性?w




しかし京都の街って、コンビニやガソリンスタンドが、





こんなんや





こんな感じになってて、景観を損ねないようにしてて良いですね。

昔は、けっカッコつけてんじゃねーよ( ゚д゚)、ペッ とか思ってたんですが、
改めて訪れると名所じゃなくてもブラブラしてるだけで結構楽しめて、
いい街だなあと思い直しました。





さあここからが本当の地獄だ・・・。



次の目的地は天の岩戸があるという日向大神宮。

ここへは地下鉄でいくしかないのですが、
平安神宮からの距離だと徒歩で逆方向に歩いて一駅、
みたいな無駄ボーンになってしまうため、
思い切って徒歩で行く事に。



清水寺がかなり足に効いていて、実は既にかなり足が痛かったりします。。。



地下鉄東西線の蹴上駅方面へあるくこと数十分。





見つけました日向大神宮。

しかしこの時点で嫌な予感が・・・坂が急なんですけど・・・。





普通に猿がいました。











だんだん秘境っぽくなってきたんですけど・・・。



なんか鳥居みたいなのがあった気がしたけど気のせいかしら。


変電所の脇道を行き、たどり着いた先は






伊勢神宮関連のなにがし。


あれれぇ?



とりあえず思いっきり道間違えたようです。。。


もはや足の疲労はピークで、下り坂が足首に来るので、
後ろ向きで坂を下りていく変な人になってしまいました。



戻った途中にあった鳥居が日向大神宮でした。






日向大神宮







天照大御神が祀られている。(アマテラスだけではない)
目玉は、やはり天の岩戸。太陽神である天照大御神が隠れ、世界が真っ暗になったという岩戸隠れの伝説。

東方関連としては、思兼大神の知恵によって天照大御神を天の岩戸から出すことが出来たというところ。


時間が遅かったのもあって参拝者は私だけでした。







さあ、これが有名な天の岩戸くぐりです。






マジで真っ暗。
しかしいまさら入らないわけにもいかないので
レッツビギンでございます!



でも蜘蛛の巣とかは張ってなかったので多分メンテナンスされてるんでしょうね。






天の岩戸の中には戸隠神社がありました。
ここでは天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)が祀られています。




これで開運厄除のご利益に預かれるはずー。


正直日向大神宮は、辺鄙な場所にあるし素人にはおすすめしないのですが、
天の岩戸くぐりは良かったですよ。




これで本日分の参拝は終わり。

泊まる予定のネカフェへ向かうことに。


地下鉄を乗り継ぎ、祇園四条へ。











ちょうどこの時期は、京の七夕祭りの時期だったらしく、
人が沢山いました。






なんかいい感じの通りを見つけたので少し寄り道をば。


先斗町通っていうらしいですね。
ここは道幅が狭いながらも趣のある店が並んでいて、
活気に溢れていました。







創業46年 京都で一番古い串かつや。
夕飯は適当に済ますつもりだったのが、ついブラリと。
時期によって変わる串かつ盛り合わせをまず注文するのが良いっぽい。






山芋の湯葉包みやよもぎ餅など京都ならではの串かつ。






はも&チーズの梅肉添えがうまし。

串かつが美味いのはもちろんのこと、汗だくで疲れた体で呑むビールがうますぎた。





腹も膨れてあとはネカフェまで歩くだけ・・・だったのですが、
足の痛みはすぐにぶり返し、ネカフェへの道が全て遠き理想郷に見えてきました・・・。






そこで発見したのが聞いたことないネカフェっぽい店。
本来自遊空間というネカフェと泊まる予定でしたが、
もう限界に近かったのでたまたま見つけたここで泊まることに。

実は普通のネカフェではなく、エロネカフェというある意味斬新な店だった。


あーなるほどね、一人暮らしの人よりも家庭持った人の憩いの場?というわけか。
こういう商売も成り立つのね。


とりあえず防音はもう少しなんとかして欲しかったですけど、
疲れていたのもあってなんとか眠れました。







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