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智代アフター


KeyよりCLANNAD智代ファンディスク(といっていいでしょう)、
智代アフターです。

Keyにしては珍しいですね、こういうファンディスクは。
キャラデザはなんといたるさんではなくなってしまいました。
まあ、結構エロいシーンが多いからかも知れませんが、プレイ前はかなり凹んでました。

やはりKeyといえばいたる氏。
巷でなんと言われようと、Keyのゲームはいたる氏の絵であり続けて欲しい。
(プラネタリアンで既に違うわけですが)
しかも今回は、CLANNADの後日談。是が非でもいたる氏であって欲しかった、と常々思っていました。

が・・・まあ・・慣れって恐ろしいですねw
特に違和感ないどころか逆にこっちのが(ry

少なくともエロいシーンに関しては完全に負けてますw


で、内容ですが、

グラフィックは、まあ無難。
背景は使いまわしっぽいのがあったかな?
キャラデザも普通で特に文句無し。

音楽は折戸さんで、相変わらず素晴らしい。
今作においては、印象的な曲は少なかったように感じましたが、
クオリティの高さはピカ一です。

んで、シナリオです。
シナリオはアフターとアフターアフターに分けられます。

アフターは、CLANNAD智代シナリオ後の話。

智代と恋人関係を続けていく中で、非日常が舞い込んできます。
智代の父親の隠し子、とも。
義妹に当たるその子は母親に捨てられ、身を寄せる場所がない。
さらには、智代の弟・鷹文の元彼女・河南子も、朋也のアパートに転がり込んできて、
奇妙な同居生活が始まります。

智代の代わりに、喧嘩を買ったり、
鷹文の過去を知り、呪いを断ち切ったり、
紆余曲折を経ながら、前に進んでいく朋也と智代。

明らかになる、ともが捨てられた理由。
ともを捨てた母親は、もう余命幾許もない体でした。
身よりもない母親が、残り少ない命を静かに過ごそうと
身を寄せた場所は、地図にも載っていないような山奥の村。
そこは、母親のように事情があって社会に背を向けた人々が集まる村でした。
ともが捨てられた理由を、母親から聞き出した朋也は、
例え残り少ない命であっても、ともは母親と一緒に暮らすべきだと考えます。
ともと母親が一緒に暮らすことが出来るように、
朋也は学校を作ることを考えます。

一方、智代は母親を失った悲しみを、ともに二度と味わって欲しくないと、考えていました。
養子として引き取って、ずっと一緒に暮らせばそれでいいと。
朋也と意見を違えた智代は、信念から朋也を手伝うことが出来ません。



幼稚園も学校もない、子供も居ない村で一人で、学校を作り続ける朋也。
雨の日の作業の中、足を踏み外して、意識を失ってしまいます。

朋也は河南子に助けられていました。
山奥の村では、河南子は、その明け透けな性格からか、
人気者になっていました。

村の人々は、家電や電気製品を修理して回った朋也に、
感謝を込め、学校作りに参加してくれました。

完成する学校。

いよいよ訪れる、ともとの別れ。
山奥の村まで、鷹文に連れてきてもらい、
母親の前に立ったとも。

朋也は、問います。
その時間が例え少なくとも、深い悲しみを味わうことになっても、
それでも母親と一緒に暮らしたいか、と。
ともは頷きます。

智代との別れも済み、ともは母親の元へ駆け出します。

と、ここまで智代アフター。

本当の物語はここから始まります。
これがアフターアフター。

・・・ん〜これが賛否両論なんでしょうね。。。。


ボリュームは少ないものの、ここまでの「智代アフター」は、
非常に面白く、世間的にも評価は高いと思います。
特に河南子のキャラは面白かったですね〜。

しかしこの後のアフターアフター。
これは、CLANNADで智代が気に入って、
智代のために智代アフターを購入したユーザーには、
正直きっつい内容な気がします・・・。



事故にあった朋也。
目を覚ました、朋也の目の前にいたのは、見知らぬ年上の女性。
それは智代でした。
朋也は記憶喪失になってしまい、中学3年以降の記憶がありませんでした。

学校や思い出の場所に連れて行き、なんとか記憶を取り戻そうとしてくれる智代。


そんな中朋也は、智代の人柄に惹かれ、恋をしていく自分に気付きます。
何も思い出さないまま1週間が過ぎます。
頭痛を訴え、今日は学校へ行くのを止めようと訴える朋也。
しかし智代は頑として、学校へ連れて行こうとします。

そして明かされる、真実。朋也が事故に会ったのは実は3年前。
朋也の記憶は、1週間でまた元に戻ってしまうようになっていました。
頭痛はその前触れ。智代は、同じ1週間を、3年間も続けていました。

朋也は、智代に告白します。

3年間で、ありがとうという言葉はあったが、
好きだという言葉は初めて聞いたという智代。
ずっと続いていく愛は存在する。
智代と朋也は、手術を受けることを決心します。



ですが、手術は失敗してしまいました。
それでも、お前といた人生は素晴らしかったという朋也。
智代は朋也と共に過ごした素晴らしい人生を胸に、
悩みを持った人々の相談に乗り、人の生きる道しるべとなることを選びました。


・・・切ないよっ!これバッドエンディングだよっ!
っていいたくなるようなエンディングですが、結構感動はしました。しましたが・・・。
月並みですが、やはりこの二人には、幸せな人生を過ごして欲しいですよ。客観的にも。
当人同士は、幸せだった、素晴らしい日々だったとは言ってますけど。。。

果たして智代ファンは、この結末を望んでいたのか。。。
CLANNADで、付き合って不幸になどなってたまるかと言っていた智代。
その結末がこれはちょっと可哀想じゃないですか。。。



追記

このゲームはファンディスクとしては失敗だったんだと思います。
でも、麻枝氏は覚悟の上だったんでしょうね。
それよりも、智代というキャラを使って、「人生の宝物」の一つの答えを示したかったんでしょう。
それはアフターアフターで全てが語られています。
アフター部分は、智代の成長を描くために用意された部分ですね。
ここまで、テーマ性に特出したゲームは中々なかったですね〜。
正直、1週目だけではあまり評価されないゲームであるのは否めない。



しかし、ある意味CLANNADのテーマを端的に表したゲームとも言えると思います。
それはCLANNADアフターの汐シナリオで示される、
「どんな悲劇が起こったとしても、前向きに生きる。それが人生。」というテーマ。
智代アフターでは、その人生を生きるための力、「永遠に続く愛」っていう答えを出しています。
それが、智代と朋也にとっての「人生の宝物」。


この部分に納得出来ないって人がいるのは仕方ないでしょう。
客観的に見たら幸せな訳が無いって言えますし、僕自身そうでした。
Keyファンから見たらハッピーエンドを求めるのは至極当然です。

ですが、そうなるとテーマが何も伝わらないで終わってしまうんですよね。
嫌な言い方ですが、朋也が死ななかったら、本当に人生の宝物だったのかが、
ユーザーに伝わらないままになってしまうんじゃないかと。
朋也に手術を受けさせるべきか否か。
智代は、朋也を失ってしまうことが何よりも恐かったはずですが、
「永遠に続く愛」が確かに存在することが分かった智代は、
手術を受けること、つまりは「変化」を求めます。
例え朋也を失ったとしても、生きていける力を得たから。


結果、朋也は死んでしまいますが、智代は、最良の人生を送っています。
「人生の宝物」を見つけるための道しるべとなること。



ONEでのえいえんのせかいは「不変」の象徴。
Kanonでは、一箇所に停滞せず、「前向きに生きること」が示されていました。
それらのテーマはCLANNADにも引き継がれ、
冒頭の渚と朋也のセリフにて明確に示唆されています。
変わらないものなんてない。それなら変わればいい。



その一つの答えが智代アフターの結末です。
「永遠に続く愛」は、「不変の愛」ではなく、
それを感じた一瞬が、確かにあって、未来永劫消えることは無い。
そして、それを糧にして、人生を前向きに生きること。
人生の宝物を、あるいは見つけ方を後世に伝えてゆく。
受け継がれていくこと、それが永遠であることの新しい見解。


ん〜こういう深い部分まで、読み込むことが前提であれば、
智代アフターは、名作であるのは間違いありません。
ある意味最短・最速で、麻枝氏の伝えたかったことを全て伝えてくれます。