天使ノ二挺拳銃

ニトロ最新作です。

ファントムをはじめ、ニトロには燃え・感動を与えてもらいまくりなので、
今作も、デフォでプレイです。


で、結果は・・・

むう・・・そこそこ、って感じでしたw


設定や、世界観、キャラなどは悪くなかった気はします。
お得意のバトルシーン、カーチェイス、その他もろもろニトロらしさもありました。

・・・が。

なんか中途半端なんですよね。

天使の正体や設定については素直に面白いとは思うんですが・・・。
じゃあなんで銃なの?とか何故実体化してるのか?とか
辻褄が合ってこない箇所が多々。

そういうゲームは多いかもしれませんが、
まず人間の未練を討つ「天使」という存在と、二挺拳銃。
そこから広げていったこの天使=ウイルスっていう設定なんだと思いますが、
見事に外してる気がします。


そういう意味ではシナリオも同じ感じに見受けられます。
結末が決まっていて、その結末に向けて主人公やヒロイン達が行動していく。
主人公の感情がユーザーの意思ではなく、勝手に「定められた結末」に向かって
移り変わっているようで・・・感情移入が出来ませんでした。
主人公達の感情・行動が不自然に見えてしまって・・・。

最初に結末が決まっていて、それに向かって物語が進んでいく、
それ自体はそういう文章の手法であり、なんら問題はありませんが、
それをユーザーに悟らせてはいけないと個人的には思います。



それと、暴力シーンなども目立つ作品ですが、
因果応報ってーのを少しは入れてくれと。
新沼やビッグサムが制裁を受けないどころか、
一部シナリオで仲間のようになっちゃってるのはどうしても納得がいきません。

あとは悪役・ジェイの狂気の理由。
いや・・・あんた裏切られたっていうかフラレタだけですよw
まあ、あのアンリシナリオでの、狂気の演出は面白おかしく読ませて頂きましたが。

システム自体はすごく良かったと思います。
既読スキップがないのは痛いですけども、
あの漫画を読み進めるかのようなシステム。
他にああいったタイプのゲームをプレイしたことがなかったので、すごく斬新に感じました。


総評

過去のニトロ作品を期待して買った人には、少し不満が残るかと。

ん〜これがニトロ作品でなかったら、すごく評価を受けてた気もしますし、
微妙なところですが、個人的には標準レベル。
といった感じです。