その横顔を見つめてしまう 
-A Profile 完全版-



あかべえそふとつぅより、A Profile完全版、その横顔を見つめてしまうです。


車輪の国、向日葵の少女にて、大注目のこのメーカーさんですが、
こちらのA Profileも同人だったころから興味はありました。

今回、完全版として発売されるということで、
丁度良いってことで、レッツプレイング。
シナリオもるーすぼーいさんですし、かなり楽しみでした。

ということで、早速感想。




まず音楽その他から。

音楽、グラフィックについては、
元々が同人ゲームなだけあって、車輪と比べると目劣りするのは否めませんね〜。
特に背景辺りは、ちょーっと同人臭さというか手抜き感を感じてしまいました。




んでもってシナリオです。
ボリューム的にはかなり少なめ。

攻略キャラも3人と少ないです。
ToHeart2やった後なのでかなり早く終わった気がしますw

日常シーンはかなり面白いですっ。
車輪でもおおいに笑わせてもらいましたが、
この頃からるーすぼーい氏ははっちゃけてたんですねw
夏の燈火ではここまで面白いとは思いませんでしたから。

ムラムラしてるんだよっ!とか しゃあっこのやろう!とか最高でしたが、
なんというか美桜のいじり方がある意味斬新で印象に残りましたw

おい!
ばか!

なにいまの!?

のコンボが最高でしたw

ということでコメディパートはこれぐらいで、
シナリオ感想です。
一応はーど純愛というジャンルであるだけあって、
割と鬱要素は大目かもしれないですね。





莉寿シナリオ

義妹ヒロイン。
一応メインでしょうか?

莉寿に限りませんが、OPムービーの挿入に気合入れてますねえ〜。
それぞれヒロイン毎にムービー挿入シーンを変えるなんて凝ってます。

うっかり二重に騙されそうになったのは秘密です。
途中まではイジメの犯人は、美桜で確信してたんですが、
屋上に到達した時に、快音が出てきた時は、
一瞬マジかと思ってしまいました。。。

あーそういう騙しなんだーでもあのCG明らかに美桜だったような・・・?
とか結構納得いってなかったんで、やっぱり美桜で良かったですw
まあ、冷静に考えれば屋上にわざわざ真之を呼び出してるんですから、
んな訳ないですけどね。

ん〜なんというかるーすぼーい氏は、伏線が上手いというより、
構成がうまい感じがするんですよね〜。

後述の未来シナリオラストでもそうですが、
この快音カミングアウトシーンも同じくです。

んで、シナリオ自体は・・・ん〜そうでもなかったかな?
個人的には初お兄ちゃんのシーンを見たかったですけどねえ・・・。
他のシナリオが良かったんで少し霞んでしまった感がありますが、
このゲームの触りとしては問題ないかと。
ん〜というか莉寿があまり好きになれなかったですね・・・。




未来シナリオ

二重人格見せ掛けシナリオ。
これは・・・なんだ?ツンデレっていうのか!?
素直になれないとかそういうレベルを超えてますよっ?

まあ、本当に二重人格なわけじゃないんだろーなーとは思っていましたが、
まさかあっちが地だとは思いませんでした。
日記にしてやられた人は多いのはではないでしょうかね。

しかし主人公はモテまくりですなあ・・・。
努力するし才能もあるから当たり前ですかね?

全体的な話ですが、
どのヒロインも最初から、主人公のことが好きなんですよね。
個人的にはそこがちょっと残念でしたね。
段々惹かれあっていくシナリオが一つぐらいあってもいいのになあと思いました。

んで、このシナリオでは、
車輪 第2章を彷彿とさせるような作りになっていました。
主人公にしろ、ヒロインにしろ、
努力を伴わない奇跡(いや、努力はしてますけどね)は許せないってなポリシーを感じます。

ラストシーンの構成がこれまたなかなか。
1年後と1年前を対比させながらつなげる荒業を魅せてくれますw

ということでシナリオの構成的には中々面白かったです。
ですが、ちょっとこのシナリオだけ浮いちゃってるんですよね。
莉寿も美桜もいつの間にか主人公のこと諦めちゃってる感じですし。
まあ、シナリオ自体が短いからしょうがないですけどね〜。
本来の莉寿のために全てを捧げた4年間っていう前提が、
未来シナリオだと活かされていないですから。

しかし夏子っていう双子の妹も見てみたかったですねえ〜。




美桜シナリオ

完全版にて追加されたシナリオ。
テーマは割りと重いですね。

かなり好き嫌いが別れる内容だとは思いますが、
個人的には一番好きですね。

美桜の行動原理も、主人公の愚直なまでの真っ直ぐさも、
受け入れられない人はいるでしょうね〜。
それでも僕は良いと思いました。

教室で、つい本音を言ってしまうところとか、(あのシーンの美桜反則)
美桜の父親の前で、本当に正直に説得するところとか、
主人公の格好よさが光っていました。

結局、美桜の性癖の根本的な解決が為されたわけではないですが、
父親とのやり取りや、主人公との日常を考えれば、
少しずつ良くなっていくんでしょうね。



総評


良作。
車輪ほどではないですが、流石にるーすぼーい氏。
ハズレはないです。ただシナリオが短いのが玉にキズ。

あと日常会話がかなり面白いので、
それ目的でも可ですね。