Phantom〜phantom of inferno


ハードボイルド。でも純愛。そんなゲームです。
ギャグはほとんどなく、シナリオはかなりダークです。

記憶を失い暗殺者として生きる道を選ぶしかなかった主人公。
秘密組織インフェルノ最強の暗殺者に与えられる
「ファントム」の名を冠する少女、アイン。
この二人の出会いから物語は始まります。でわ各シナリオについて。



アイン

超演技派少女。でも演技だけであそこまで出来るもんなんでしょうかねえ…。
アイン…というかエレンはこのゲーム中で最強だと思います。
玲二を守るため。ただそれだけのために、戦うエレンは本当に強いですね。
ドライと戦ったとき、ツァーレンシュベスタンと戦ったときなんて、
最強!って感じです。

エンディングも一番好きです。

結局エレンの奪われた記憶は戻らなかった。

二人が最後に訪れた、モンゴルの大草原。
何気ない雲、何気ない空。
玲二にはそうとしか感じられないもの。
けれど、彼女は感じていた。
ここが、生まれ故郷なのだと。
そこで生まれた者だけが分かること。

…いや〜良かったですわ。ちょっと泣きそうになりました。
最後に笑顔見れて良かったですわ。いや〜良かったね〜。

しかし玲二はヘタレ…。というかなんかよく分からんやつですね。
アインが受けた弾丸を摘出するために何故か全部脱がすし、
女の子の足にアイスピック思いっきりぶっ刺すし、
ナイフ勝負なのに急にマシンガン乱射するわ、
幼女を食うわ、アインとドライの大事な戦いの直前にアインを襲うわ、
その戦いを実況中継するわ、アインが梧桐組と戦ってる最中に情事を始めるわ、
ヤリ逃げするわ…って、はっ!?極悪やん、こいつ…。
しかも「エレン」って…。何?そのあまりにも即興っぽい名前わ…。

 


ドライ

潜在能力はNo1っぽいですね。
状況によってはアインを凌ぐ暗殺者になってたやも。
アインは精神的にはむしろ弱いですからねえ。

エンディング、恐らくあのあと二人は幸せに暮らしたことでしょう。

しかぁし!
このエンドでアインが死ぬ必然性は全くないですよ。
アインルートでドライが死ぬのはまだいいです。
玲二の手で死ねたのですから。
でも、梧桐組ですよ。チンピラですよただの。
そんな雑魚にアインがやられるわけないと思うわけです!
…すいませんアイン贔屓です。

ドライ関連ではインフェルノ壊滅エンドが好きですね。
キャルを失った哀しみと怒りから玲二はインフェルノを壊滅させる。
たった一人で。
ファントム「ツヴァイ」の本領発揮って感じです。
このときの玲二はかっこいいですね。

 



クロウディア

う〜んこの人、よく分からんのですが…。
最後、クロウディアを殺すか、殺さないかでエンディングが
変わるわけですが…。彼女が目指していたものは
一体なんだったんでしょうか。
弟を殺し、玲二を殺し、彼女は何を望んだのでしょうか…。
このゲーム最大の謎です。

クロウディアを殺すほうのエンディングでは
またまたツヴァイの本領発揮でしたね。
こっちは冷酷無比な顔が出てました。

 



美緒

むっちゃいい子なんですが…。いかんせん
出番が3章から、というのは致命的ですね。

ずっと一緒にいたアインや、悲劇の再会を果たしたドライを
振って、美緒になびくってのはちょっとどうなんでしょ。
今までのことはなんだったの?みたいな。

まあ玲二が望んでいた、戻りたかった世界の住人
だったからっていうのもあるかも知れませんが。

このシナリオの見所はむしろ志賀のヘタレっぷり?
どうも野郎は好きになれません。
梧桐組のためとはいえ兄貴を殺すし
なんかやたらとツヴァイを敵視するし…
ってか美緒に惚れてたんでしょうかねえ。
ツヴァイへの憎しみも嫉妬からきてるように感じました。
そして美緒に勘違いされたまま生涯を終える…。

「違う…そうじゃねえ…そうじゃねえんだ…」

さすがに同情しました。