ロストチャイルド






たまソフトよりロストチャイルドです。

こちらも延期に次ぐ延期である意味話題になっておりましたw

それでも欠点はありますが名作・世界ノ全テを
生み出したたまソフトですので、期待大でした。



ということで感想です。


まずはグラフィック。
こちらは、アニメっぽい塗りの、絵柄で、
割と受け入れやすい作りですね。

あとは、演出・・・というかバトルですか。
ん〜たしかに必殺技とかは、派手で、
見所があったとは思うんですが・・・。

正直多すぎじゃありませんか?
雑魚戦を4回連続でやられたりしても興醒めです。。。
しかもぶっちゃけ面白いといえる戦闘でもありませんし。
ここはちょーっとどうかなーと思いました。

戦闘を面白くするためなら、FateやAYAKASHIのような、
描写をした方が断然良いと思うんですよね〜。
もしくは、うたわれるもののようなゲーム性を取り入れるか。
この戦闘システムは、「ヴェドゴニア」の匂いを感じましたw
変身ヒーローモノという点でも共通してますし・・・。

まあ、他ソフトとの差別化を図るっていう心意気は買いですが、
結果が伴っていないと思います。。。

この点は、このソフトに対してはマイナスにしかならなかったかなーと。
シナリオのテンポも阻害しちゃいますし。


音楽。

ここは相変わらず素晴らしいの一言。
まあ、系統が同じなんで、少し飽きが来るかもしれませんが、
戦闘シーンや、盛り上がるシーンでの、
埼玉最終兵器による音楽はイイ!ですねえ。
戦闘はともかく音楽は燃えること受けあいですっ。

まあ、それらと比較すると、
今回のボーカル曲や、日常シーンのBGMは、
世界ノ全テと比較するとイマイチに感じましたが。

後、声優陣ですが、これでもかってぐらいに豪華絢爛。
女性陣が、エロゲ出身じゃない人が多数出ていたのでビックリです。
というわけで演技も完璧で、申し分ない。
シナリオさえ良かったらね・・・。



では、問題のシナリオ。

こちらは、まあ、仮面ライダー系のお話といって、
差し支えないでしょう。
マガツカミという化け物に襲われた主人公は、
レイリアという人間ではない種の少女、藍に助けられます。
そこから全ては始まっていき、否応なく戦いに巻き込まれていく主人公、と、
非常に基本に忠実的な展開です。


で、全体的に見ると、ボリュームとしては、そこそこ。
15〜6時間といったところでしょうか。
長編ものとしては、バランスの良い数字だと思います。

日常的なシーンとしては、会話とかがあまり面白くないですね。。。
まあ、そこには最初から期待していないので良しとしましょう。
つーか緊迫した展開になってきてるのに、
学校関係の描写する必要はあったのか?
それだったらせめてエピローグで、フォローぐらい入れてやれよ、と。
坂本、暁美、由良と藍との会話とかさあ。。


主人公なんですが。
ぶっちゃけとっつきとしてはかなり印象悪いですね・・・。
愚痴は零すし、やる気もないし、主人公としての性格を疑います。
結局保健医との関係も、意味があったとは思えませんし。。。

まあ、しばらく立っていくうちに、少しはマシになっていきますけどね。
それでも、由良に手出すのもどうなのよ?
めっさ成り行き任せのやりっぱなしって感じだったんですが。

あと颱斗のところに転がり込んでおいて、
ただ飯食らい&文句足れってどうなんですか。
バイトとか仕事の手伝いくらいやれや。

桃子が殺された後も、
颱斗達に何も言わずに、自分の家に戻るって一体どういう了見ですか。
主人公って本当に颱斗達を仲間だと思ってるのか疑惑。


エンディングについては、概ね満足かな?
個人的にはてっきり逆になるのかと思っていたんですが、
藍が生き残るとは・・・。


と、まあ全体的な流れは悪くはないんですが。
なんというか、テキストの問題かな?
呼んでて非常に淡白に感じて、飽きがきます。
本来盛り上がるところですら盛り上がりに欠けたり、余計な伏線張っときながら、
なんのフォローもせずに終わるっていう項目が、
あまりに多すぎる気がします・・・。

詠美・・・一体何のために出てきたの?
存在理由が全く分からないし、
出てこなくても全く問題なかったと思うんですが。

別に通学途中で、マガツカミに襲われたとかでも、
主人公が家を出て行く理由になると思うんですが。

刑事とか保健医についても同上。

刑事なんて頻繁に描写された割に、
物語に全く関わってこなかったですし。
保健医はどうやら、主人公の監視役みたいな、
役割だったようですけど、その意味も無かったようなシナリオ展開。

あとは設定的にもアーミットの強さがイマイチわからなかったりしますし。。。
最後のあたりの次々死んでいくアーミット達もどうかなーと。

スレッジハマーも正直いいとこ無しだったような・・・。
バースト化ぐらいはして欲しいところでしたよ。
檜山声は非常に熱かったんですが、もうちょい見せ所を用意してくれれば。。。

あとはアーチャー・・・もとい小崎にいいとこ持ってかれすぎです、主人公。

清戦→主人公敗北→バースト化したフェンサー勝利。
ネメシス戦→主人公敗北→フェンサー相打ち。

大体ネメシスに負けたケルベルスが、
ラスボス倒すってのもどうなんよ?とか思っちゃいましたよ。
もういいからそのまま小崎が倒してくれってな感じでw

個人的には、
颱斗(バースト化)VS主人公、嵩VS小崎の戦いを同時進行で〜な展開を希望してたんですが。
嵩と小崎の因縁も全く触れずに終わったのが、納得いかねー。


総評。

音楽面では、BGM、声優の演技含めて文句無し。
シナリオ。ぐだぐだ+起伏無し+伏線未回収。
完全に未完成シナリオです。

戦闘。作業。一回見ればもうお腹一杯。

ということで、オルタと同じく、3年間待たせた作品ですが、
こちらは、お世辞にも3年間かけた作品とはとても思えない。。。

同じ変身ヒーローモノならば、ヴェドゴニアの方を私的にはオススメします。



・・・磨けば光るものは持っていたと思うんですがねえ。。。