君が望む永遠


アージュの君が望む永遠です。
一、二章構成でプロローグ、本編って感じですが
結構そのプロローグが長いんですよねえ。
それだけでもひとつのゲームになるぐらいに。

一章と二章のギャップが激しいです…。
一章はなんつーか青春真っ只中!って感じの
ほのぼのラブラブ雰囲気で進んでいきます。

それに比べて二章は…重い…重すぎる…。
唯一の救いはすかいてんぷるくらいじゃないでしょうか。
何度も投げ出しそうになりましたわ…。

では各シナリオについて。




遥エンド

一章のことを考えるとどうしてもこのシナリオに
いっちゃいますよね〜。
水月に別れを告げ遥を選んだ孝之。
遥の退院の日、3人とは会わずに屋上から見送る水月。
うわっメッチャいいやつだ…水月。
遥シナリオですが水月の良さが出てます。

そして遥の名ゼリフ…

あーいい話やったなあ…。
ラストの写真にしてやられました。
やっとまた4人になれたんやなあー…。
水月もポニテに戻ったし…良かった良かった。




茜エンド

何故かたくさんエンディングがある茜です。
作者の愛を感じます。
でも正直遥と水月を差し置いて茜に行くというのは…
一章や水月と過ごした3年間は何だったの?って感じです。

個人的には茜妊娠エンドが好きです。
状況としては病院で妊娠させたあげくに意識不明の状態で
子供生まれて妹が母親という、遥が起きたら
ショック死する
のでは?と思うような最悪極まりない状況なんですけどね。

「はい、二人で決めました」って手をつなぐとこがなんか
すごく印象に残ったんです。




水月エンド

水月はポニテでなくなった時から興味はなかったんです。
と、いうわけであまり乗り気もしないままやってました…。
が!…くっはあ!…メッチャ泣けるやんか…。
正直エンディング直前までたいしたことないかな〜
とか思ってたんですよ。
水月のこともなんかむかついてましたし…。
病人に平手打ちかますわ…結構最悪でした。

でも、エンディングは遥エンドより良かったかも…。

どこかの会社に就職した孝之は水月と暮らしていました。
ある日、孝之は何気なく立ち寄った本屋で一つの本を見つけます。

「ほんとうのたからもの」

作者は「むらかみ はるか」

ペンネームなのか結婚して姓が変わったのか分かりませんが
これは間違いなく遥の本ですね。
その本は遥の本当の気持ちを描いた内容でした…。



だああああああぁぁぁーーーー!!!(ToT)

…メッチャ泣けました。ってか号泣ですわ。
このゲーム中最も泣けたシーンですよ。
うう…あれ?これって水月エンド?
むしろ遥の魅力爆発でしたがな。
うう…遥…ええやつやなあ…。




サブヒロイン



まゆエンド

うーん。まあ普通のシナリオでした。
まあ、幸せに終わってよかったね、みたいな。
どうもあのあからさまに狙っている言動、仕草が
どうにも好きになれませんでした。




あゆエンド

実は大財閥の令嬢だった。というベタベタなシナリオ
ですけど、結構好きです。孝之が未練がましく残している
品々をきれいさっぱり捨てちゃうとこなんかいいですね。
これはあゆしか出来ないでしょう。

あとやはりあの「私はパンを焼きました…」のくだり。
あそこはかなりキましたね。

もっとあゆの親父がシナリオに絡んでくるのかと
思ったんですが、そうでもなかったですね〜。

どうしても2章は気が重くなっちゃうんですが
このシナリオは結構明るめなんで良かったですわ。




天川蛍エンド

カウンターでした。
泣けるらしいというのは聞いてたんですが
よもやここまでとは…。
ただ、「君が望む永遠」というゲームには正直必要ないかも。
テーマも違いますし。
もし遥や水月という存在がなかったら心から感動出来たんですが…。
まあ、それをいったらサブヒロインは全員そうなっちゃうんですけどね。

手紙でやり取りし始めたあたりから結末は見えていましたが…


泣かずにいられるかっちゅーねん

文緒さんもええ人だったし…。バッド見たときは引いたけど。
なんかこのシナリオが一番希望にあふれた終わり方でした。
遥との仲も良好な様ですし…。

 




愛美エンド

…もはや語るべきもないですが…。
最初このシナリオについて「拉致」というキーワード
だけを知ってたんです。それでヒロインが拉致されて
それを助けに行くようなシナリオなのかな〜?
とか思ってたんですが…



ス…ストーキングされてる!?
怖っ!



突き落とされた!?

 

こ、骨折!?



拉致されました。主人公が。ヒロインに!




…これ
ホラーですよ。ホラー。
慎二君、頼むから様子がおかしいことに気づいてください。
何が怖いって、愛美を憎むどころか、だんだん愛し始め、
マナマナとか呼び始めちゃって、幼児化してきちゃって、
終いには豊胸手術までする主人公が怖いです。
まあ、そうさせたのは愛美、ということで一番恐ろしいのは
やっぱりこの女ですけど。

…人が洗脳されていく過程ってこんな感じなんですかね…。ブルブル…。
これも一つの君が望む永遠…なのか!?そんなん嫌や…。




総評

ああ、メッチャいいゲームでした。AIR以来の大感動ですわ。
まあ、Key系とは違った感動なんで、比較できるもんじゃないですけどね。

音楽も良かったです。EDテーマの流し方なんて…反則だってば。
そりゃ泣くさ!いい曲だし!
OPテーマの入れ方も良かったですねえ。
まさかあそこで来るとは思いませんでした。

あと画面エフェクト。
雨とか画面移動とか良かったですねえ。
孝之の女体解説(笑)なんかも面白かったです。

シナリオももちろん良かったんですが…。
ただ…サブヒロインや茜でさえも「浮気」の域を
超えない気がしてしまうんですよ。
なまじメイン二人のシナリオが素晴らしいだけに。
蛍やあゆシナリオなんかはすごく好きだったんですけど…。

やはり一章がある以上遥や水月以外にいくことは考えられない…。

それと水月。ポニテはともかくとしてどうにも好きになれなかったのは
遥と比べて具体的な孝之とのエピソードが少ないからだと思いますね。
一章をやってれば遥に対する孝之の心情は理解出来るんですが、
水月に対する心情は理解できないんですよ。

事故からの3年間がちゃんと描かれない限り。

まあ、それも描くとなるとただでさえ超ボリュームのシナリオが
さらに長くなっちゃっていろいろ問題は出てくると思いますけど…。
でも、これじゃあ水月というキャラが可哀そうですよね〜。

水月シナリオでも水月が好きになれず、遥ばっか気になっていましたから。
3年間が描かれていればこんなことにはならなかったと思うのです。
やっぱり主人公に感情移入出来ないのは痛いですよ。

あと孝之。ヘタレヘタレと言われてます。
まあヘタレなのは確かなんですけど、最も人間らしいとも思うんです。
正直、普通に考えたら「3年前に一ヶ月だけ付き合った彼女」と
「3年間付き合った彼女」だったら後者を選ぶでしょう。
でも人間って理解しててもなかなか割り切れないもんですよね。
迷ったり、悩んだり、人間らしいと思いました。

・・・あとマナマナですが・・・アレはどうなんでしょ・・。

いくらなんでも趣向が変わりすぎですって、アレは。


・・あ、もしかしてギャグだったんですか?それならある意味グッジョブ。