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最果てのイマ

千々に撒かれたパズルのピース、どうか優しく配列されますように






XUSEより最果てのイマです。

なによりもこの作品・ライターさんが、名作クリエイター・田中ロミオ氏なのです。
この時点でもはやプレイ必至。
オープニングムービーでもかなり期待させられていましたし。


で、いきなり率直な感想といきますが、
一言でいってしまうと「訳わかんねえ」って感じですw
ゲームとしての作り込みでいうならばクロスチャンネルをも凌駕していると
いって差し支えないほどの出来であると思います。
ただし、相当の文章好きでないとこの物語を真に理解することは出来ないんじゃないですかね・・・。

兎にも角にもユーザーに優しくないゲームであるのは間違いないですね・・・。
このあたりは、Remember11を思い出します・・・。(方向性は違いますが)

で、何が訳わかんねえのかといいますと、やはり物語の時系列の問題。
この物語、大きく時系列をわけると、
少年編・青年編(戦前)・戦争編・青年編(戦後)と4つにわけられます。

そして、各ヒロインのシナリオで語られる各チャプターは、
それぞれの時系列に散りばめられています。
いきなり戦後の話に飛んだり、戦前の話に戻ったり。
もちろんそれには理由があるわけですが・・・。
無論初回プレイ時には、戦争編などというものがあるとは思っていませんので、
そのまま素直に受け取っていたわけですが、さっぱりわからんのです。
正に、千々に撒かれたパズルのピース、どうか優しく配列されますようにって感じです(泣
はっきりいって2週目推奨ゲーなのは間違いないです。

個人的には、全てのリンクを読み終え、エンディングまでいった暁には、
時系列を全て正常に組み直した形で、リプレイが可能とかいうシステムだったら
最高だと思ったんですが・・・。

さらに神樹の館でも思いましたが、田中ロミオ氏、博識すぎ・・・。
神樹の館のように気取った文章ではありませんが、
心理学とか物理学とかにある程度興味無いと、正直キッツイ文章ではないでしょうか・・・。
その文章のせいもあってか、時系列で分かりにくいところにダブルインパクト。
ホントに人によって評価が分かれるゲームですわ・・・。


日常会話は、クロスチャンネルほど弾けてはないですが、やはり面白!です。
むしろこのあたりがバランス取れていていいかな?
なんというかみょーなまったり感があって癒されます。
家計やクロスチャンネルとはまた違った日常会話ですねえ。うま。とか
キャラ的にはやはりイチオシは葉子ですね。
デビルアナライズ開始。とかまえばりとか唐突に笑わせてくれますw


さて、問題の戦争編以後のむつかしい話ですが、
ここが賛否両論でしょうね。
戦争編はそれはそれで完結しているため、時系列の問題はないわけですが、
その他部分での未回収伏線or分かり難い箇所の解説があるわけではありません。
戦前、戦後のまとめがないとどうしても細かい謎については理解出来ないんですよね〜。

戦争編自体も、専門用語の羅列でなかなか難しいですが、
時系列のトラップがないだけ全然マシです。
貴宮忍、起動!から始まり、南の敬礼や、
「敵」との戦闘直前のチャット会話などなかなか熱いものがありました。


反面、笛子関係や門倉関係はサパーリでしたよ。
プレイしてて確かに変だとは思ってましたが、解説があるわけでもなし、
自力で、時系列を整理してまとめないとどうにも分からない。
流石にきっついものがありますなあ。
誰か時系列を整理して本当の時系列通りにシナリオ組んでくれませんかねえw


で、総評ですが、文章は非常に洗練されていますが、難しい。
シナリオはよく出来た近未来SFですが、優しくない。
エンターテイメント性はないですが、作品としてはこれ以上ないくらい上手い出来です。
深く読み込む力と忍耐力がある人ならば最上級の評価になるかもしれません。

個人的な評価では・・・ん〜やはりもうちょっと優しくして欲しいかな、とw
ということで良作認定に留めます。