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群青の空を越えて


lightより群青の空を越えてです。
lightといえば僕と僕らの夏。(超主観)
しかもシナリオライターさんは同じみたいですので、期待大です。


その緻密な世界設定は圧巻。
それがあってのリアルな戦闘・戦争シーンなんだなと感心させられました。
ぶっちゃけ政治的・経済的な話については半分も理解してなかったりしますけどねw(ぉ
それでも緊迫感とか雰囲気は伝わってきたので良しとしましょう。

戦闘機パイロットものなわけですが、
その戦闘も、熱い展開が待っているわけではなく、ひたすらにリアル。
仲間が死ぬ時も、これでもかってくらいに淡々としています。
このリアルさが、登場人物への感情移入度を高めてくれます。
また、僕と僕らの夏でもそうでしたが、
視点は、主人公、ヒロインなどそれぞれ切り替わり、
一人一人の心理描写がすごく細かく表現されているのが、良いですね。
主人公主観の恋愛ゲームというよりは様々な視点からの人間ドラマって感じです。

なんというか未来架空戦記ものとしての作りこみは半端じゃありません。
ゲームとしての出来でいうなら今年ではトップレベルだと思います。

主題歌のアララトはとてもグッド。
メグメルっぽくて、かなり好きな部類です。



ではではシナリオです。

分裂・内戦状態の日本。
基本的に主人公の所属する、関東勢力は、敗色濃厚。
どのルートでも既に負けることが決定されたような状況です。

ですが、各ヒロインルートは、
戦況から結末まで、殆ど共通ルートがありません。
関東が負けることは変わりませんが、主人公が選ぶ道、
戦争の状況などはそれぞれ変化します。

少々EDに不満が残るEDも多いですが、そこに至るまでの展開、描写などの中身については一級です。

登場人物はみんな魅力的ですが、ヒロインの中ではやはり若菜がイチオシですね。
加奈子ルートですが、若菜の管制塔からの最後の通信は、泣けてきます。
加奈子ルートは、主人公が他ルートに比べ少しヘタレな分、
若菜や俊治がカッコイイです。
つーか最後を締めるのも、俊治ですし、俊治ルートといっていいのではないかと。
いくらなんでも不憫すぎますけどね。。。

計5人(二人はサブヒロインですが)のルートが終わると、
グランドルート、トゥルーシナリオが始まります。

このルートは、主人公は一介のグリペン乗りとしてではなく、
偉大な経済学者、萩野憲二の息子の名を使い、
円経済圏の未来を示していくシナリオになっています。

今までのルートのキャラ達が総出演・活躍します。

確かに他ルートに比べ、少し強引で、ご都合的な感があるシナリオですが、
それでも、僕は一番好きですね〜。
やはり、円経済圏という思想の元に行われた戦争があったのならば、
その実現へ向かうシナリオがあって欲しいと思っていましたし。

その他ルートも好きではありますが、結末としては、関東軍の敗北でしかなく、
日本という国家に変化はもたらされていなかったように思えます。

ただそれだけに、グランドルート後の後日談が欲しかった。。。

結局主人公の演説で、幕を閉じてしまい、
それによって、どう日本が変わっていったか、
登場人物達はどうなったのかが語られませんでした。

まあ、BGM:アララトの中での、最後の戦闘描写、社の演説は、
かなり熱くさせるものがありましたが。
シンとかカコイイですし。

このルート上では、フィーがいまいちでしたね。。。
グリペンにも乗れず、指導者にもなれず、
投身自殺を図ろうとした時に、仇敵であるサイレンに叱咤される始末。



で、総評としましては、なんというか、
ある意味でエロゲーである必要性がないゲームというか・・・。
作家さんの魂が込められた作品であることは間違いないですね。

個人的評価としては名作。ED後の描写不足もありますが、
エロゲーでここまでリアルで綿密な、架空戦記ものはなかったんではないでしょうか。