果てしなく青い、この空の下で


TOPCATより、果てしなく青い、この空の下でもとい「青空」です。

平和な田舎町を舞台に、
和風伝奇物として進んでいきます。
+裏社会の暴力ですか。

系統としては痕なんかが近いですね。


まずシステム。
縦書き、横書きを選べるというちょっと珍しいシステム搭載。
縦書きにすると、和風っぽく。
ですが、読みにくいので、やっぱり戻しましたw

他、基本的には問題ないんですが、
読み返し機能がないのはかなり痛い。
オートモードの使い勝手の悪さもあって、
読み飛ばしてしまうことが多々ありました。

音楽。

ここもちょっと特殊で、BGMがなることはあまりありませんw
というのも、日常シーンなどでは、小鳥のさえずりや、小川のせせらぎ、
セミの鳴き声などが鳴り、いかにも田舎の雰囲気を出してくれます。
最初はあれ?BGM無し!?とか驚いたんですが、これはこれでいいですね。
ホントに田舎にいるって感じになれます。

BGMはここぞというときになってくれます。
ですが、たまにしか鳴らないので、あまり印象に残りませんでした・・・。


では、シナリオについて。

上記のように和風伝奇物。
設定は複雑で、5人のシナリオを全部終わらせて、
全ての謎がようやく解けます。
また、謎解きが必要になる箇所もあります。

全員やってナンボのゲームなんで、アレなんですが、
お勧めシナリオとしては、松倉藍と八車文乃シナリオです。

藍シナリオは、ホラーといっても過言ではないですね。
猫屋敷のシーンなどはBGMの効果もあって、結構怖かったです。

文乃シナリオでは、殆どの謎が解けるので最後に回すべきですね。
まあ、いきなり文乃シナリオやってもわけわからんとは思いますが・・。

で、鬼畜描写の件ですが・・・。
予想してたよりは大分ソフトでした。
無理矢理どうのってのもありましたが、大体主人公とヒロインの間でのことなので
鬱にはなりません。むしろ主人公喜んでるし・・・。そのあと後悔しますけど。

鬱さだったら「銀色」等のほうが上です。


総評としては、良作です。
シナリオの構成、伏線、完成度は極めて高いです。
かなり面白いんですが、見た目に派手さがないためか、
あまり一般的に広まってはいないみたいです。

不遇のゲームですね・・・。