ダウンタウン熱血行進曲
みなさんはこのゲームを知っているだろうか?
私と同年代の人間なら恐らくYESと答えるだろう。
最近の若いもんは知らないかもしれない。
というかファミコンというハード自体知らない可能性もある気がする。
「カセット」なんて言葉を知らないかもしれない。
ゲームはCD、これ常識。みたいな。
まあ、それはいいとして。
今は亡き(泣)テクノスジャパンが放った至高のファミコン用ソフト
ダウンタウン熱血行進曲。
くにお君で有名なメーカーだ。
もちろんこれもその一類である。
くにおシリーズは数多く存在する。
なかでもスポーツゲームが圧倒的に多い。
ドッジボールに始まり、ホッケー、サッカー、バスケ、オリンピック、etcetc・・・
くにお君、すごい才能だ。
流石に唯一苗字が謎のままなだけのことはある。
まあ、すべてに格闘の要素が含まれてるのはいうまでもない。
つまりどんなスポーツをやるにしても根幹にあるのは格闘なわけだ。
くにお君にしても一番得意なのはそれなのだろう。
格闘メインの作品が一番多いのもそれを物語っている。
熱血物語に始まり、時代劇、格闘伝説?だったか、それと熱血硬派もある。
そして、熱血行進曲。
やっとこの話に戻れたようだ。
第1回からしてこの脱線ぶりは先が思いやられる。
このゲームは私が小学生のころ、大HITしたゲームだ。
いや、実際の売上とかは知らないが、私的には間違いなくダブルミリオンである。
3人でやったときの白熱ぶりは傍から見ると異常そのものである。
正式名称はたしか、「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会」
そんな名前だったと思う。
まあ、つまり運動会なのだ。
プログラムは4つ。
クロスカントリー、障害物競走、玉割り、勝ち抜き格闘
少なっ!とか思ってはいけない。
むしろファミコンにしてこのバラエティに富んだ内容。
賞賛に値すべきである。
まあ、もっぱら勝ち抜き格闘しかやらないわけだが。
チームも4つ。
まず熱血チーム。
もちろんくにお君の高校だ。
熱血高校というネーミングもどうかとは思うが。
私の持ちチームでもある。
メンバーはくにお、すがた、ななせ、たかなし、もりもと、いちじょう。
お気に入りはもちろんすがたである。
必殺技を持っているキャラが3人しかいない一見不遇なチームだが
私はすがたさえいればいいのである。
すがたは足もなかなかに速い。
いちじょうの方が早かった気もするが、やつは出ても死ぬだけなので出す気はさらさらない。
勝ち抜き格闘でやつを使わざるを得ない状況に陥ったらそれはもう負けたようなものである。
せいぜい隅っこの方で武器を黙々と投げては拾うのが関の山だ。
ちなみに私達のルールでは周りにプレイヤー(CPUではない)がいるのなら
武器拾い&投げの点数稼ぎはOKだった。
すがたが真価を発揮するのはもちろん勝ち抜き格闘である。
というかほとんどのキャラクターがそうだが。
爆弾パンチ。
最高である。
内輪では「猿飛パンチ」と呼ばれていた。
まあ、なんとなく由来はわからんでもない。
技の性質だけならりゅういちのが強いが、私は何故かこれが大好きだ。
アレであいてを道連れに死んでいったりした時などはもう鳥肌が立つほどだ。
明確な理由などはないが、なんか好きなのである。
暴発して死ぬことも何度もあった。
なめてるやつでしょうに選ばれることも少なくなかった。
だが、何故か大好きだった。
では一応他のメンバーについて一言コメントをしよう。
くにお。
マッハキックは相変わらず強い。
なかなか逃げにくい。
体力、攻撃力、共に申し分ない、がいまいち使う気がしない。
所詮、私にとってはすがたの体力が回復するまでのつなぎである。
ななせ。
今ではツインテールの乙女が思い浮かんでしまうようになってしまったが
このころはななせといったらダブルチョップだった。
くらうと結構すっとぶのだが使い道は微妙だった。
りゅういちの旋風脚の着地際に狙ったりすることもあった。
もちろん「いも」(※後述参照)で遥か彼方へ吹き飛んだが。
たかなし。
まあ、やはりつなぎキャラではあったのだが。
内輪では通称「漢(おとこ)」「戦士」などと呼ばれ親しまれた。
たしかかの有名な「前田戦法(※後述参照)」をこの男も出来るのだ。
攻撃力とタフさが売りだった男。
だが必殺技がないので地味だった。
もりもと。
思わずレオといいそうになってしまうがグッとこらえる。
特に強いところがないような気もするが実は武器投げが微妙に強い。
武器があったら投げよう。
足もそこそこ。接近戦は向かない、まるでアウトボクサーのようだ。
いちじょう。
足が速い。
それだけの男である。
出番がないことも多い。
なぜならもっと速い男がいるからだ。
では熱血はこれぐらいにして次は花園。
もちろん大将はりき。苗字は鮫島。
このチームは地味だ。
派手な技といったら早乙女・・・派手というのだろうか、アレは。
足が速いやつが特にいないのでクロスカントリー、障害物競走はきついだろう。
このチームは特に語ることもないのでメンバー別に一言コメントを。
りき。
くにおのライバルとして有名な男。
だが、マッハパンチはキックにどうしても劣る。
何故か連射がキックより効かない。微妙にスキが出来てしまうのだ。
そこで逃げられてしまう。はっきり言ってこわくない。
特筆すべきはその起き上がりの速さだろう。
1回コンボを決め、倒した後捨てる、というのが手っ取り早い勝ち方だが、
この男、倒した後1回投げる前に起き上がる。
さらに体力も多いので倒すのに骨である。
さおとめ。
内輪での通称はらんま・・ではなく「花形」だった。理由はなんとなくわかるだろう。
技自体は面白いのだが、タイマンでは糞の役にも立たない。
せいぜい乱戦中に漁夫の利攻撃が関の山だ。
ちなみに打つ時は左右に振り向きながら打つと左右両方に攻撃判定がでるのでお得。
何故かCPUはタメ時間が短かった。卑劣な。
わしお。
マッハ叩きというのは基本的にマジで強い。
この男は場合によっては大将を超える強さを誇る。
ただ、マッハ叩き系のキャラがいる場合、
他プレイヤーはこぞって武器を捨て始めるので、強さが安定しない。
タイマンで武器が残ってれば有利に戦えるだろう。
余談だが、CPUのわしおは要注意である。
障害物競走では最初のばね渡りを通過出来ずにタイムアップするまで進まない。
障害物競走のタイムを9:00とかにした日には目も当てられない。
そういえばななせもこの現象が起きた気がするが・・・定かでない。
まえだ。
内輪では通称「けつでこ」。
まあ、みたまんまのネーミングである。
有名な「前田戦法」の使い手。というか編み出した男。
この男攻撃力が尋常ではない。
ジャンプキック→ジャンプキックがコンボになるのである。
これを「前田戦法」という。CPUはこれでハメてくる。
体力ゲージの5,6本は覚悟した方がいいだろう。
「真の男」という通称もあった気がする。
よしの。
恐らく花園チーム最弱。
内輪では通称「牛丼」。
由来はいわずともがな。
目がごだいと似てるため、棒を持たせると強いような気がした。
もちろん気がしただけだが。
特筆すべき点がないのが特筆すべき点なのだろうか。
しみず。
マッハ回しの使い手。
この技の本当の名はマッハ回しではないと思ったが
こっちの方があってると、私的には思う。
まあ、棒が無ければただのチンピラである。
花園でよしの、しみずは使う機会はあまりないと思うので問題ないだろう。
マッハ回しは自殺技として有名だった。
もし、しみずやはやみに棒を持たれた場合、下の方に誘き寄せれば
勝手に死んでいくので楽である。
あの異常な滑り方はなんとかして欲しいものだ。
では次は連合。
ここは熱血の次に好きだった。
やはりごだいとごうだ。
この2人の存在が大きい。
特にごだい。
私のごだいは何故かタイヤを持つと強かった。
恐らく、試合開始直後に棒を投げ捨てられた怒りからだろう。
内輪では「ごだいや」と呼ばれ恐れられたものだ。
もちろん棒を持ったときの恐ろしさはこの比ではない。
棒を持ったごだいには、かの最強の男、こばやしすら太刀打ち出来ないからだ。
近づけば、倒れる。逃がしなどしない。
棒がなくなったら終わり、という制限があるだけに
棒を持ったらその暴れようは尋常ではない。
正にタイフーンである。
だが、あまり調子に乗りすぎて挑発に乗ると
滑って落ちることもあるので要注意である。
棒を持ったごだいの死因で一番多いのが自殺であるのだ。
ごうだ。
その頭突きはなかなかにあなどれない。
特にジャンプダッシュ頭突きなどかなり吹っ飛ぶ。
りゅういち・りゅうじとも対等に戦える、とすら思う。
ただ、滑って落ちるのが多いのがたまに傷だが。
だが、基本的にこの男、常に頭突きしながら移動なので
それもしかたがないことなのかもしれない。
くまだ。
特筆すべきはもちろん「人間魚雷」である。
この男が格闘に出てきた場合、他プレイヤーはまず上に避難することから始める。
こいつとまともに戦えるのはりきぐらいかもしれない。
だが、欠点だらけな男でもある。
まず、その致命的なまでの足の遅さ。
歩いても、走ってもはっきりいって変わらない。
そして、起き上がりの遅さ。
4回ぐらいはなげられてしまうだろう。
つまり、先に倒したモン勝ち、ということなのである。
まさに博打なキャラである。
にしむら。
内輪では通称「フリーザ」
由来は話すと長くなるので割愛する。
にせマッハパンチの使い手でもある。
本来はためパンチなのだがあんなものにタイマンで当たるほうがどうかしている。
乱戦状態でも攻撃範囲は普通のパンチと変わらないし、流石にかわすだろう。
だが、ためパンチがあるおかげでこの男は別の必殺技を持つに至った。
にせマッハパンチ。
まさにマッハパンチのようなスピードでパンチを連射できるのだ。
マシンガンジャブである。
だが、悲しいかな攻撃力は蚊ほどだが。
さらににしむらのよくわからない体力。
255と全キャラ中最高の体力を誇るにもかかわらず
全キャラ中最低の防御力。
ガリガリ減る。
ってかぶっちゃけ意味はないと思われる。
さわぐち。
とくにコメントは無いが
足がそこそこ速いのでクロスカントリー&障害物には使える。
それだけである。
はやみ。
マッハ回しの使い手。
マッハ回しを使うにはグラサンをしてないと使えないのだろうか?
永遠の謎である。
自殺しないように注意しよう。
最後にれいほう。
うむをいわさず、最強のチームである。
初心者にはこれを使わせるのが基本である。
最強の男、こばやしをはじめ、りゅういちりゅうじ、
もちづき、はやさか、と雑魚がいない。
唯一おとなしだけがイマイチだが、固有必殺技を持ってる点がプラスである。
では各メンバーについて。
りゅういち。
いうまでもなく旋風脚の使い手。
本当は竜神なんたらとかいう名前らしいが、
そんな名前を使っているやつは今まで一度も見たことは無い。
せんぷうきゃくは日本全国共通なのではないかと思う。
りゅういちはあのアホみたいに高性能な旋風脚に加え、
もう一つ恐ろしい技を持っている。
それがいもだ。
・・・わからないだろうか?
つまりは膝蹴りのことである。
私の地方では膝蹴りのことを「いも」と呼んでいた。
私はこれを全国共通のものだと信じて疑わなかったが
最近、どうやら地方の言葉らしいということがわかってきたのだ。
まあ、それはいいとして。
このいも。ふっとぶ量が尋常ではない。
真ん中当たりからでも一発で画面外にぶっ飛ぶほどである。
りゅういちの最終兵器であるのは間違いないだろう。
まあ、自殺も結構多いのだが。
りゅうじ。
こちらも同じく旋風脚の使い手。
そしてもう一つの技。
アッパー。
もっぱらショウリュウ拳と呼ばれていたが。
強いと言えば強いのだが・・・いもと比べるとやはり地味すぎる。
相手への決定打にもならない。
せいぜい倒れた相手の上に重ねる程度だろう。
まあ、自殺の可能性が無いのはいいことだが。
こばやし。
このゲーム中間違いなく最強の男である。
この男が放つマッハチョップ。
一度当たれば二度と逃げることは出来ない。
その逃れにくさはマッハキックやマッハパンチの比ではない。
連射が効き、1回が短い。マッハチョップにはスキなどない。
さらにこの男、武器投げまで強い。
マジで手がつけられない。
こいつに対抗出来るのは棒を持ったごだいだけある。
と、いうわけで内輪ではれいほうを使うときは「こばやし禁止」としていた。
それでもかなり強いチームなのは間違いないのだ。
はやさか。
マッハ叩きの使い手。
まあ、特に語ることはないだろう。
マッハ叩きは強い。
前の3人と比べると見劣りはするが他のチームだったら
主戦力として扱われていたはずである。
ある意味では悲しい男である。
もちづき。
ある意味れいほうを影で支える男。
特筆すべきはその足の異常な速さ。
クロスカントリー&障害物では敵などいない。
だれもこの男には追いつけないだろう。
さらに格闘でも意外に活躍する。
武器投げの異常な強さ。
どんな武器を投げても相手はダブルチョップを食らった時ぐらいすっ飛ぶのだ。
しかも、体力もメチャメチャ減る。
2物を与えられた男である。
最優秀選手賞を与えられることも少なくない。
おとなし。
ぱっとしない男。
れいほう唯一の雑魚である。
一応必殺技を持っているが、劇的に使えない。
通称「片手チョップ」。
くらってもひるむ程度。軽いジャブである。
まえだのジャンプキックの方が3倍は痛い。
他の能力もイマイチ。
まあ、こんなのもいなければれいほうは強すぎるだろう。
とダラダラと書き連ねてきたがそろそろ指も限界である。
このゲーム。
私は世がスーファミスーファミと騒いでる時もやっていた。
メチャメチャ楽しい。
こんな単純なゲームが何故かメチャメチャ楽しい。
つい最近も実機ではないがプレイしてみた。
PS2などというものが世に蔓延っているこの時代で
なんでもポリゴンだぜ、CGだぜのこの時代で
あえてプレイしてみた。
メチャメチャ楽しかった。
久しぶりに白熱してしまった。
ゲームとは不思議なものである。
なんかちょっと詩的だ、と思ったりした。
熱血行進曲を、くにおを作ったテクノスジャパン、マンセー!
でも、くにおのおで(以下略